個別原価計算の異常仕損費の計算
異常な原因で生じた仕損費を良品原価から区分します。正常仕損と同じ数量・費用資料でも、負担先が変わる理由を独自例で確認します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
異常な原因で生じた仕損費を良品原価から区分します。正常仕損と同じ数量・費用資料でも、負担先が変わる理由を独自例で確認します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
同一加工段階の本例:異常仕損費=総原価÷総数量×異常仕損数量
良品原価=総原価−異常仕損費
端数処理本文の指定に従います。指定のない中間値は丸めず、最終額を計算します。
補足金額は円。数量・時間・比率の単位をそろえます。
通常の状態を前提とする原価計算では、異常な事故などによる損失を、正常な良品原価と区分して扱います。正常仕損のように良品へ負担させる処理と区別します。
異常かどうかは、仕損数量が多いという印象だけで決めません。通常の生産条件、予定する正常な仕損、実際の発生原因など、資料で与えられた条件を確認します。
指図書Jでは10個を製造し、全て同じ加工段階まで進んだところで検査を行いました。各個へ同額の原価を配分でき、合計原価は200,000円です。異常な取扱事故で2個が使えなくなり、仕損品評価額はありません。正常仕損はないものとします。
1個当たりの原価は20,000円です。異常仕損費は2個×20,000円=40,000円、良品8個の完成品原価は160,000円となります。
区分 | 金額 | 役割 |
|---|---|---|
良品8個 |
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
個別原価計算と製造指図書の基本を説明し、問題に答える
個別原価計算と製造指図書
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
個別原価計算の異常仕損費の計算
個別原価計算と製造指図書
1. 原価計算基準
企業会計審議会(ASBJ掲載)
該当箇所: 5 非原価項目・35 仕損費の計算および処理
出典を開く160,000円
製品へ振替 |
異常仕損2個 | 40,000円 | 異常損失として区分 |
投入原価合計 | 200,000円 | 両者の合計と一致 |
異常仕損を取り出す仕訳は、借方「異常仕損損失40,000円」・貸方「仕掛品40,000円」です。科目名や損益計算書での表示区分は問題の指定に従い、異常という語だけで特別損失を一律に決めません。
同じ10個中2個の仕損でも、正常仕損を特定指図書の良品へ全額負担させる条件なら、良品原価200,000円、1個25,000円になる例があります。本例の異常仕損では良品1個20,000円であり、区分した40,000円を再び良品へ加えません。
仕損が途中工程で発生する場合は、材料の投入時点や加工進捗度から仕損原価を測定します。投入数量だけで均等配分できるのは、本例のように同じ原価負担段階まで進んでいる条件があるためです。
異常仕損40,000円を分離した後、良品原価160,000円へ「仕損費」として40,000円を加え直してよいでしょうか。加えません。分離した目的を失い、異常損失を良品原価へ戻してしまいます。