先入先出法・総平均法・移動平均法の違い
先入先出法・総平均法・移動平均法で、同じ在庫の原価配分がどう変わるかを比較します。購入・販売の時系列を含む独自の在庫資料で検算します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
先入先出法・総平均法・移動平均法で、同じ在庫の原価配分がどう変わるかを比較します。購入・販売の時系列を含む独自の在庫資料で検算します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
最初に押さえる結論と判断規範
先入先出法・総平均法・移動平均法で、同じ在庫の原価配分がどう変わるかを比較します。購入・販売の時系列を含む独自の在庫資料で検算します。
同種の商品を異なる単価で仕入れた場合、売れた数量にどの原価を割り当てるかを決める必要があります。先入先出法・総平均法・移動平均法は、その払出原価の算定方法です。倉庫で実際にどの箱を先に出したかだけで決まるものではありません。
期首商品10個は1個100円です。月初に10個を1個140円で購入し、その後12個を販売しました。月末にさらに10個を1個200円で購入しました。減耗や評価損はなく、期末数量は18個です。利用可能原価の合計は1,000円+1,400円+2,000円=4,400円です。
方法 | 販売12個の売上原価 | 期末18個の原価 |
|---|---|---|
先入先出法 | 1,280円 | 3,120円 |
総平均法 | 1,760円 | 2,640円 |
移動平均法 | 1,440円 | 2,960円 |
先入先出法は、先に取得した10個の1,000円と、次の仕入れ2個の280円を販売分へ配分します。残りは8個×140円と10個×200円です。
総平均法は期間全体の4,400円を30個で割った平均単価を使います。途中の単価を丸めず、販売分は4,400円÷30個×12個=1,760円と求めます。
移動平均法では、最初の仕入れ直後の平均単価は2,400円÷20個=120円です。12個の販売分は1,440円。残る8個960円に月末仕入れ2,000円を加え、期末原価は2,960円になります。
総平均法には販売後の月末仕入れも入ります。移動平均法では、販売時までの受入れを使います。期間全体の資料しかない場合に、移動平均法を正しく再現できるとは限りません。
本例では値上がり局面ですが、全ての取引配列で原価の大小が同じ順序になるとは限りません。結果を暗記せず、算定手順から判断します。
どの方法も、売上原価+期末商品原価=4,400円です。評価方法で合計原価が増えるのではなく、当期と期末在庫への配分が変わります。棚卸減耗や収益性低下があれば、この原価配分の後に別の修正を検討します。
2026年10月24日確認。本文の設例と確認問題は、論点の理解のために独自に作成しています。計算は明示した期間・方法・投入条件・丸め方を前提とします。
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企業会計基準委員会
該当箇所: 棚卸資産の評価に関する会計基準・払出原価
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