正常営業循環基準と一年基準の使い分け
流動・固定の区分は、正常営業循環基準と一年基準を使い分けます。回収まで一年超の売掛金と、営業外の貸付金を比較して判断します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
流動・固定の区分は、正常営業循環基準と一年基準を使い分けます。回収まで一年超の売掛金と、営業外の貸付金を比較して判断します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
最初に押さえる結論と判断規範
流動・固定の区分は、正常営業循環基準と一年基準を使い分けます。回収まで一年超の売掛金と、営業外の貸付金を比較して判断します。
貸借対照表では、資産や負債を性質に応じて流動・固定などへ区分します。基本となるのが正常営業循環基準と一年基準です。まず項目が通常の営業取引から生じたものかを確認し、そのうえで回収・支払期限を読みます。
商品を仕入れ、販売し、代金を回収する通常の営業の流れに属する売掛金・商品・買掛金等には、正常営業循環基準を使います。通常の営業循環に入らない貸付金・借入金等では、一年以内かどうかが重要になります。
甲社の通常の営業循環は商品仕入れから回収まで18か月です。その正常な営業取引から生じた売掛金120,000円は、回収期限だけを理由に固定資産へ移すものではありません。
一方、営業取引とは別に行った貸付金120,000円の回収期限が決算日の18か月後なら、基本的には長期貸付金として固定資産に区分します。同じ金額・回収月数でも、取引の性質が異なります。
項目の基本例 | 先に見る基準 | 判定上の着眼点 |
|---|---|---|
正常な営業取引の売掛金・買掛金 | 正常営業循環 | 営業循環に属するか |
商品・製品等の棚卸資産 | 正常営業循環 | 販売等のために保有するか |
通常の営業外の貸付金・借入金 | 一年基準 | 決算日からの残存期間 |
3年契約の借入金でも、返済予定日が決算日の4か月後であれば、一年以内に返済する部分の流動区分を検討します。契約当初の長さを、そのまま毎期の区分に用いるわけではありません。
分割返済の借入金では、一年以内に返す部分とそれ以降の部分を分けることがあります。金額の内訳と期日の両方を確認します。
破産更生債権等のように、通常の回収条件から外れた項目は別の表示・評価の検討が必要です。「売掛金という名前が付いているから必ず流動」と暗記するのではなく、実質を読み取ります。
営業外の貸付金のうち、決算日の8か月後に回収する部分と2年後に回収する部分があれば、基本的には短期・長期へ区分して考えます。両方を契約全体の期間だけで一括判定しません。
2026年10月24日確認。本文の設例と確認問題は、論点の理解のために独自に作成しています。計算は明示した期間・方法・投入条件・丸め方を前提とします。
公認会計士短答式試験 / 財務会計論
簿記の基礎と決算の基本を説明し、問題に答える
簿記の基礎と決算
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1. 企業会計審議会 企業会計原則・同注解
企業会計審議会(ASBJ掲載)
該当箇所: 企業会計原則・貸借対照表原則
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保有目的・資産の性質 |
一年以内の現金化予定だけで決めない |