純粋先入先出法の計算
純粋先入先出法は、月初仕掛品から完成した分と、当月に着手して完成した分の原価を分けます。普通先入先出法との違いを同じ設例で確認します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
純粋先入先出法は、月初仕掛品から完成した分と、当月に着手して完成した分の原価を分けます。普通先入先出法との違いを同じ設例で確認します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
月初由来の完成原価=月初原価+当月の残り作業費
当月着手完成原価=当月着手完成量×当月単価
端数処理本文の指定に従います。指定のない中間値は丸めず、最終額を計算します。
補足金額は円。数量・時間・比率の単位をそろえます。
純粋先入先出法では、完成品を「月初仕掛品から完成した分」と「当月着手・当月完成分」に分けて原価を計算します。前者は前月までの原価を持ち、後者は当月の費用だけから成るため、単位原価が異なることがあります。
普通先入先出法は修正先入先出法とも呼ばれます。本記事は仕損・減損のない条件なので、両者の完成品原価合計と月末仕掛品原価は一致します。
月初100個・加工進捗40%、月初原価は材料120,000円・加工40,000円。当月投入900個、完成800個、月末200個・加工50%、当月材料900,000円・加工860,000円、材料始点投入・加工均等発生とします。
当月の材料換算量900個、加工換算量860個から、当月単価はいずれも1,000円です。
完成品の内訳 | 原価の計算 | 原価合計 | 一個当たり |
|---|---|---|---|
月初由来100個 |
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1. 原価計算基準
企業会計審議会(ASBJ掲載)
該当箇所: 24 総合原価計算における完成品総合原価と期末仕掛品原価(月初分と当月着手分を区別する計算例)
出典を開く月初160,000+残り加工60×1,000
220,000円 |
2,200円 |
当月着手・完成700個 | 700×(材料1,000+加工1,000) | 1,400,000円 | 2,000円 |
完成品の合計は220,000円+1,400,000円=1,620,000円です。月末仕掛品は材料200,000円と加工100,000円で300,000円になります。
普通先入先出法で完成品全体の平均単価を示すと、1,620,000円÷800個=2,025円です。純粋先入先出法では、この平均へまとめず2,200円と2,000円を区分します。月初品には前月の高い材料単価が含まれる点を読み取れます。
当月の製造能率を見る際、前月の費用を含む平均単価だけでは原因を判断しにくい場合があります。区分は、その違いを把握するためのものです。ただし、価格差・能率差や標準原価差異をこの単価差だけで断定はできません。
月初由来100個の残り加工は100個×(100%−40%)=60個分です。100個全てへ加工費をもう一度負担させると、前月までの加工を二重計上します。