品質原価の四分類|予防・評価・内部失敗・外部失敗を比べる
品質原価を、予防・評価・内部失敗・外部失敗の四つに分類します。不良を防ぐための費用と、不良が起きた後の費用を比較し、改善策を考えます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月26日
品質原価を、予防・評価・内部失敗・外部失敗の四つに分類します。不良を防ぐための費用と、不良が起きた後の費用を比較し、改善策を考えます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月26日
品質原価総額=予防+評価+内部失敗+外部失敗
品質原価を予防、評価、内部失敗、外部失敗に分けると、不良を防ぐ活動と発生後の負担の関係を捉えられます。管理用の分類であり、財務会計の科目名をそのまま置き換える制度ではありません。検査費を減らしただけで成功とせず、再加工や顧客返品がどう変わったかを含めて見る。測定できない信用低下は非財務情報も併記します。
予防は工程設計や教育、評価は検査や試験、内部失敗は出荷前の不良対応、外部失敗は出荷後の不良対応として範囲を決めます。同一の工数や支出を二つの区分へ重ねない。工数に基づく人件費配賦と外部支払額を区別します。品質活動へ時間を使った額が、その活動をなくせば節約できる額と必ず同じになるわけではありません。
品質原価総額=予防+評価+内部失敗+外部失敗
教育10万円、検査20万円、出荷前再加工35万円、出荷後対応15万円なら、品質原価は80万円となります。教育を8万円増やし、再加工を15万円、出荷後対応を5万円減らせると仮定すると、総額は68万円で純減12万円です。教育費だけなら増加だが、失敗費を含む全体では改善となります。効果の観察期間は条件に合わせて定めます。
返品の売上取消と失った粗利益を同時に損失へ足すと、同じ影響を重ねることがあります。出荷後対応を検査費に分類すると、発見活動と流出後の損失が混ざる。信用低下を根拠なく一定額として断定せず、離反率や再注文率等も使います。内部失敗が減っても、検査を省略して外部へ流出しただけなら品質改善とはいえません。
不良率、再加工時間、返品件数と金額を対応させて報告します。予防への投資は支出と効果の時期がずれるので、単月の費用増だけで打ち切らない。検査条件、出荷量、製品構成もそろえて比較します。品質会議では費用の区分を越えて原因を共有し、再発防止策の実行と効果を追います。節約額と解放された作業能力も分けて示します。
品質原価の比較では、対象製品、出荷範囲、観察期間を先に定めます。出荷後の返品や保証対応は販売から遅れて発生するため、当月の予防支出と当月の返品だけを比べても施策の効果が見えないことがあります。出荷時期や製品群を追える記録を使い、どの製品の不良を防ぐ活動だったかを対応させます。
一件の不良に材料廃棄、手直し工数、外部修理、顧客への補償が重なる場合は、それぞれの実際負担を集計します。ただし同じ手直し人件費を作業報告と外注請求の両方へ入れない。失った売上を示す場合も、そこに含まれる利益と重ねて原価へ足すのではなく、計上した費用と機会の喪失を分けます。
予防を増やした直後は総額が一時的に増えることがあります。失敗原価が減るまでの時間と、顧客へ不良が流出する危険を踏まえて評価します。環境管理会計の四分類を一般の品質管理へ応用する際にも、社内で採用した定義を明記します。費用区分を変えただけで、費用発生の時期や財務会計の資産認識が変わるわけではありません。
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
品質原価の四分類|予防・評価・内部失敗・外部失敗を比べる
原価の流れと管理情報の応用
1. 環境経営実務コースⅡB 環境管理会計
経済産業省
該当箇所: 6.2.2「環境品質原価計算」(冊子72頁)
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