ABCの二段階配賦|資源と活動のドライバーを分ける
活動基準原価計算(ABC)では、人件費や設備費を活動ごとに集計し、製品やサービスへ配賦します。資源ドライバーと活動ドライバーの違いを学びます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
活動基準原価計算(ABC)では、人件費や設備費を活動ごとに集計し、製品やサービスへ配賦します。資源ドライバーと活動ドライバーの違いを学びます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
活動費=資源費×資源利用比、製品配賦=活動費÷活動総量×製品利用量
活動基準原価計算、ABCは、人件費や設備費などの資源のコストを活動へ集め、その活動を使う製品やサービスへ配る考え方です。資源をどの活動が使ったかを測る資源ドライバーと、製品がどの活動をどれだけ使ったかを測る活動ドライバーを分けます。売上高など一つの割合で全段階を済ませるとは限りません。
段階 | 知りたいこと | ドライバーの例 |
|---|---|---|
資源→活動 | 各活動が資源を使う割合 | 担当者の作業時間、占有面積 |
活動→製品・サービス | 各製品等が活動を使う量 | 受注件数、出荷件数、検査回数 |
直接追跡できる費用は対象へ直接対応させます。共通の資源費を配る際も、同じ人の同じ時間を複数活動へ重ねないようにします。活動の名称を細かく付けたことだけで、資源消費を正しく測定できたとはいえません。
支援人件費120万円を、作業時間の記録に基づいて受注活動60%、出荷活動40%へ配分します。この二活動だけが対象の人件費を使い、期間や費用範囲の差はないとします。金額と活動量はすべて同じ期間の値です。
活動 | 資源利用割合 | 配分する人件費 | 当期の活動総量 |
|---|---|---|---|
受注 | 60% | 120万円×60%=72万円 | 600件 |
出荷 |
受注単価は720,000÷600=1,200円/件、出荷単価は480,000÷400=1,200円/件です。製品Aは受注100件、出荷50件を利用したとします。この例で両単価が同額なのは数値上の結果であり、活動単価を同額へそろえるルールではありません。
製品Aの負担 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
受注活動 | 100件×1,200円 | 120,000円 |
出荷活動 | 50件×1,200円 | 60,000円 |
出荷活動なら出荷件数や作業時間、検査活動なら検査回数や検査時間が候補になります。1回の負担が大きく違う場合、件数だけでは十分でないかもしれません。売上の大きい製品が必ず多く出荷作業を使うとも限らず、粗利益率も活動利用量そのものではありません。
別の検査活動費360,000円、総検査900回、各回の負担は同じ、製品A150回なら、単価400円、A負担60,000円です。単価の分母と製品利用量は、同じ検査の定義・対象期間へそろえます。
各段階で配分前後の合計を照合すると、二重配分や配賦漏れを見つけやすくなります。未利用能力などを製品以外へ区分する設計なら、その区分も含めて総額へ戻します。合計が合っていても、ドライバー自体の妥当性は別に確認します。
製品の活動配賦額が大きくても、その製品を廃止した際に同額の支出が消えるとは限りません。価格改定や廃止の判断では回避可能な資源費を確認します。導入は必要な分野から始め、記録負担と意思決定に役立つ精度を比較します。確認3問では二段階の違い、活動単価、重複の防止を扱います。
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
ABCの二段階配賦|資源と活動のドライバーを分ける
活動基準原価計算と業務改善
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1. コスト削減の仕方
中小企業基盤整備機構 J-Net21
該当箇所: 1「ABC(活動基準原価計算)でコストを把握する」、リソース・ドライバーとアクティビティ・ドライバーの説明
出典を開く40%
120万円×40%=48万円 |
400件 |
合計 | 100% | 120万円 | 活動量は単純合計しない |
活動費72万円と48万円の合計が元の資源費120万円へ戻ります。受注600件と出荷400件は別の仕事の量です。合計1,000件に一つの単価を付けるのでなく、活動ごとに配賦単価を作ります。
合計 |
120,000+60,000 |
180,000円 |
活動費=資源費×資源利用比、製品配賦額=活動費÷活動総量×製品利用量、と二つの式を区別します。資源を受注へ配った60%を、製品Aの受注利用割合にそのまま使うわけではありません。資源の使われ方と製品の使い方は別の記録です。
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