最低現金を守る資金予算|入出金と調達を分ける
現金の入金・支払時期から資金予算を作成し、最低限の現金残高を確保するための調達額を求めます。売上の計上時期と入金時期の違いを学びます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
現金の入金・支払時期から資金予算を作成し、最低限の現金残高を確保するための調達額を求めます。売上の計上時期と入金時期の違いを学びます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
調達前現金=期首+入金-支出、不足時必要調達=最低現金-調達前現金
資金予算は、将来の現金の入出金と残高を期間ごとに見積もる表です。売上や費用の計上時期と、代金の回収・支払時期は異なります。黒字の損益計画でも、入金前に仕入や給与の支払いが集中すれば資金不足が生じます。利益額だけで借入必要額を決めず、具体的な予定日へ落とします。
売上からは掛代金の回収時期、仕入・経費からは支払条件を反映します。減価償却費そのものは当期の現金支出ではありません。設備代金や借入元本返済は、損益の費用と同額でなくても資金支出へ含めます。借入金は入金になりますが、営業売上にはしません。
調達前現金=期首現金+調達以外の入金−支出です。最低現金がこれを上回る場合、その不足を追加調達で埋めます。必要調達額=大きい方(0、最低現金−調達前現金)とすれば、余裕のある月を負の借入額へしないで表せます。
以下は単位を万円とし、追加借入の利息・手数料、借入単位の制限はない学習例です。支出には予定済みの元本返済等があれば含め、今回計算する追加借入を営業入金へ混ぜません。最低現金は毎月50とします。
項目 | 1か月目 | 2か月目 |
|---|---|---|
期首現金 | 40 | 50 |
調達以外の入金 | 300 |
調達前現金が70万円なら最低50万円に対する不足はゼロで、余剰は20万円です。ただし、その20万円を直ちに全額返済へ使えるとは限りません。翌月初めの支払い、返済の契約条件、確実に利用できる枠、再調達に必要な期間を確認します。最低現金の設定は企業規模や収支の変動に応じて行います。
予算へ加える条件 | 計算へ反映するもの |
|---|---|
借入額に手数料・利息が連動する | 調達額で増える支出と支払日 |
一定の借入単位がある | 不足額を満たす単位への切上げ |
回収予定が不確実 | 確定入金と予測入金の区別、遅延試算 |
仕入代金を10日に支払い、売掛金を25日に回収する会社では、月末残高が最低額以上でも10日から25日までに不足が起こり得ます。月次表で支払いの山を見つけたら、週次・日次へ分けて最低残高を確かめます。25日の入金を10日に入るものとして早めて記載しても、実際の支払能力は変わりません。
見直しでは、回収遅れ、販売不振、在庫の先行購入、設備支出、元本返済など原因を分けます。調達後の現金と借入残高を両方更新し、翌月以降へつなぎます。確認3問では、調達前の不足、損益と現金の違い、期間中の資金の谷を扱います。
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
最低現金を守る資金予算|入出金と調達を分ける
予算統制と見通しの更新
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1. 資金繰り表を活用する
中小企業基盤整備機構 J-Net21
該当箇所: 1「資金繰り表とは」、3「資金繰り表の種類」、4「資金繰り表の内容・構成」
出典を開く260
現金支出 | 320 | 280 |
調達前現金 | 20 | 30 |
最低現金 | 50 | 50 |
必要な追加調達 | 30 | 20 |
調達後の期末現金 | 50 | 50 |
1か月目は40+300−320=20万円なので30万円を借り、期末50万円を翌月期首へつなぎます。2か月目も20万円の不足があり、返済がなければ追加借入の累計残高は50万円です。借入によって現金を確保しても、利益が同額増えるわけではありません。
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