連続的な減損と物量収支|蒸発・粉散の量を確かめる
蒸発や粉散で原料そのものが失われる「減損」を、形の残る仕損品と区別します。投入量と産出量の測定条件をそろえて、数量のつじつまを確かめます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
蒸発や粉散で原料そのものが失われる「減損」を、形の残る仕損品と区別します。投入量と産出量の測定条件をそろえて、数量のつじつまを確かめます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
減損=期首+投入-完成-期末-回収、投入基準減損率=減損÷投入
連続的な減損は、加工中の蒸発や粉散などによって物量が失われる現象です。不良品という形が残る仕損と違い、投入・完成・仕掛の測定条件が特に重要になります。同じkg表示でも、容器込みと正味重量、湿潤重量と乾燥重量、異なる計量時刻を混ぜると、工程で失われた量以外の差が出ます。
目的が蒸発水分の把握なら、その水分を測る基準を保ちます。乾燥重量への換算を行うかも測定目的に応じて決め、換算によって調べたい減少自体を消さないようにします。計量方法を統一した後、物量収支を作ります。
単純な収支式は、減損=期首+投入−完成−期末−回収です。ここでは回収物を完成量や期末量へ含めず別に計量し、ほかの移動がないとします。回収物を別項目へ掲げたなら、消失した減損量に重ねて数えません。
区分 | 数量 | 収支上の意味 |
|---|---|---|
期首仕掛品 | 40kg | 当期の投入前から工程にある |
当期投入 | 900kg | 当期に工程へ加えた |
別の期間に当期投入2,000kg、減損80kgで、投入量を分母とする指定なら、減損率は80÷2,000×100=4%です。良品量を分母にした率は別の定義です。期首量を含む入量と、当期投入量も同じとは限らないため、「投入基準」の対象を表の見出しへ書きます。
確認項目 | 統一する内容 |
|---|---|
期間 | 同じ締切時点の投入・完成・在庫 |
重量 | 正味・含水率など採用した測定基準 |
率の分母 | 当期投入、総入量、良品量のどれか |
原価計算基準は減損を仕損に準じて扱い、異常な状態を原因とする損失は通常の原価と区別します。ただし、計算上の不足量があるだけで、それをすべて正常減損と認定するわけではありません。投入票、回収記録、廃棄・事故の記録、計量器の誤差や締切時刻を確かめます。
正常率を実績と同じ値へ引き上げて差額をなくす方法は、原因究明にはなりません。温度、原料品質、設備条件などが変わったなら、それぞれの事実を記録して比較条件を見直します。異常事故による損失と、通常避けられない工程消費を分けます。
実数量の収支が合っても、完成品と期末仕掛品が同じ加工を受けたとは限りません。連続して減損が生じる工程で、すべてを終点発生と仮定すると、仕掛品の負担を誤ることがあります。材料の投入点、加工進捗、減損の発生段階、正常性、回収価値を整理してから配分方法へ進みます。
加工費の完成品換算量は加工量を表す尺度です。実数量の収支を合わせる段階で、期末100kgへ加工進捗50%を掛けて50kgへ置き換えるものではありません。数量の整合と原価配分を順に行うことが、確認3問の要点です。
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
連続的な減損と物量収支|蒸発・粉散の量を確かめる
工程原価と歩留りの応用
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1. 原価計算基準
企業会計審議会(ASBJ掲載)
該当箇所: 5(二)1、24(一)、27
出典を開く完成 |
800kg |
完成して工程を出た |
期末仕掛品 | 100kg | 未完成のまま工程に残る |
回収物 | 10kg | 別用途へ回収し、消失していない |
減損 | 30kg | 940−800−100−10 |
入量は940kg、完成・期末・回収の合計は910kgなので、差は30kgです。期末仕掛品100kgを引かず130kgを減損とすると、工程内に存在する未完成品まで失われたことにしてしまいます。
回収と再投入
回収先と再投入を別記し、二重計上を防ぐ |
登録せずに試す