工程数量の逆算|投入・完成・仕掛・損失をそろえる
期首仕掛品・当期投入・完成品・期末仕掛品・損失量の関係から、不明な数量を逆算します。原価を計算する前に、投入量と産出量のつじつまを確かめます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月26日
期首仕掛品・当期投入・完成品・期末仕掛品・損失量の関係から、不明な数量を逆算します。原価を計算する前に、投入量と産出量のつじつまを確かめます。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月26日
投入=完成+期末+損失-期首(他の出入なし)
工程の物量記録は原価計算より先に整合させる。投入量が不明でも、期首、完成、期末、損失量が確かなら収支式で逆算できます。ただし逆算値は記録を補うための仮説であり、実在と正確性を自動的に保証しません。数量差をすべて正常仕損とすると、工程間移動や入力漏れを見逃すおそれがあります。元資料による確認が必要です。
左側へ期首と投入、右側へ完成、期末、仕損・減損を置く。再投入や工程外への移動があれば別項目とし、同じ単位で集計します。完成品換算量は作業量の尺度であり、実物の個数と置き換えません。未知数が二つ以上なら一つの収支式だけで一意に決まらないため、投入票や検査・廃棄記録など独立した資料を調べる。
投入=完成+期末+損失-期首(他の出入なし)
期首120個、完成900個、期末180個、仕損40個、他の出入なしなら、投入は900+180+40-120=1,000個です。期末の加工進捗50%を掛けて90個にすると投入910個となるが、物の数と作業量を混ぜた誤りです。進捗率は実数量の収支を確かめた後、材料や加工の換算量に別々に使います。
金額が整合しても数量が正しいとは限りません。材料の単位をkgと個数で混ぜる場合は換算根拠を持たせる。投入と仕損がともに不明なのに一方を前年並みと仮定して確定値としません。総量一致でもA原料とB原料の取り違えは残るので、配合の管理には原料別の照合が要る。収支式で分かる範囲と追加確認が必要な範囲を分けます。
月次では差額が記録日ずれか、工程移動漏れか、実際損失かを整理します。未確定の推定値を使う場合は実績と区別し、後日に確認値へ置き換えます。差額の頻度と発生部署を追えば、計量器や入力画面、締切手順の改善につながる。数値を合わせるだけで終えず、実物の所在と記録の関係を説明できる状態を目指す。
物量収支で逆算した投入量は、ほかの項目が正しいことを前提とします。完成数量に誤りがあれば、式が合っても投入の推定値へその誤りが移る。投入票、出庫記録、工程移動票、実地の仕掛数量を照合し、どの項目を独立に確認したかを区別します。単に同じ表の合計を再計算しただけでは、別の裏付けにはなりません。
工程の外へ半製品を移した場合や、過去の仕損品を戻した場合は、完成や損失へ無理に含めません。収支式の項目を実際の物の流れへ合わせて追加します。異なる種類の原料が同じ重量で入れ替わっていれば総量は一致するので、原料別の確認も必要になります。合計の整合と構成の正しさは別々に点検します。
実数量が一致した後で加工費の換算量を計算します。期末の未完成品も実物としては存在するため、物量収支で加工進捗を掛けて小さくしません。未知数が複数残るときは、仮定値を使った推計と確認済みの実績を分け、追加資料が得られるまで一意の実績値として扱いません。
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
工程数量の逆算|投入・完成・仕掛・損失をそろえる
工程原価と歩留りの応用
1. 原価計算基準
企業会計審議会(ASBJ掲載)
該当箇所: 6(一)2、6(二)7、24(一)
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