材料数量差異の配合・歩留分析|原料構成と使用量を分ける
材料数量差異を、原料の配合割合による差異と、必要な総投入量による差異に分けます。材料の代替と工程でのロスを、別々の原因として分析します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
材料数量差異を、原料の配合割合による差異と、必要な総投入量による差異に分けます。材料の代替と工程でのロスを、別々の原因として分析します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
解説の対象時点:2026年4月1日
情報を確認した日:2026年10月28日
配合差異=Σ(実際量-実際総量×標準配合比)×標準価格、歩留差異=(実際総量-許容標準総量)×標準平均価格
複数の材料を混ぜる製品では、材料数量差異の中に、安い材料・高い材料の割合が変わった影響と、同じ産出量に必要な総投入量が変わった影響が含まれます。前者を配合差異、後者を歩留差異へ分けると、材料代替と工程効率を区別して検討できます。
ここでは実際産出に許容される標準量を基礎とし、価格は標準価格へ固定します。不利差異を正、有利差異を負として表示します。材料の実際価格の変化は消費価格差異の側で分析し、今回の物量差へ混ぜません。
数量 | 求め方 | 何を固定するか |
|---|---|---|
実際数量 | 実際の材料別消費量 | 実績をそのまま測る |
修正標準数量 | 実際総投入量×標準配合比 | 総投入量を実際へ固定し、構成を標準にする |
標準配合A60%・B40%、標準価格A100円/kg・B200円/kgです。実際産出に許容される標準総量は1,000kg、実際消費はA550kg・B550kg、合計1,100kgとします。材料数量の端数はなく、ほかの差異調整はありません。
材料 | 実際数量 | 修正標準数量 | 配合差異 |
|---|---|---|---|
A・100円/kg | 550kg | 1,100×60%=660kg | (550−660)×100=−11,000円 |
B・200円/kg |
標準配合での平均標準価格は100×60%+200×40%=140円/kgです。実際総量1,100kgと許容標準総量1,000kgの差100kgへ掛け、歩留差異は14,000円不利となります。実際配合での平均価格150円を使うと、配合の影響を歩留へ混ぜてしまいます。
照合する項目 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
歩留差異 | (1,100−1,000)×140 | 14,000円不利 |
配合+歩留 | 11,000+14,000 | 25,000円不利 |
安価な代替材料を増やして配合差異が有利になっても、加工が難しくなり歩留や品質が悪化すれば、良品当たり総費用は増えます。逆に高価な材料による配合不利が、歩留改善で補われることもあります。両方の差異と品質試験を合わせて評価します。
標準配合が実行できなかった理由が供給不足か仕様変更かを確認し、購買と製造の責任を機械的に分けません。標準価格・標準配合・実際産出をそろえ、分解後の合計を元の数量差異へ戻せることが、確認3問の要点です。
公認会計士短答式試験 / 管理会計論
材料数量差異の配合・歩留分析|構成と総投入を分ける
標準原価差異の応用分析
アカウントに保存した回答は、演習履歴と復習予定に反映されます。記事の3問体験は、未ログインでも同じブラウザで7日間、結果を引き継げます。登録・ログイン後に保存してください。
1. 原価計算基準
企業会計審議会(ASBJ掲載)
該当箇所: 41(一)、46(二)
出典を開く実際産出に必要な標準総量×標準配合比 |
実際産出を標準条件で作る所要量 |
配合差異は最初の二つの差、歩留差異は後の二つの差を標準価格で評価します。「標準総量を実際配合で分ける」数量では、固定したい条件が逆になります。予算産出に対する標準量も、実際産出の許容量の代わりには使いません。
550kg
1,100×40%=440kg |
(550−440)×200=22,000円 |
合計 | 1,100kg | 1,100kg | 11,000円不利 |
実際総量を同じ1,100kgに固定すると、安いAが減り、高いBが増えています。Aだけなら有利でも、合計では11,000円の不利です。配合差異=Σ(実際量−実際総量×標準配合比)×標準価格、と整理できます。
実際量の標準価格評価 | 550×100+550×200 | 165,000円 |
許容標準原価 | 600×100+400×200 | 140,000円 |
数量差異の直接計算 | 165,000−140,000 | 25,000円不利 |
登録せずに試す