製品保証引当金の計算
保証対象売上高と予想保証費用率から製品保証費用総額を見積もり、既支出額と期首引当金を区分して、期末必要額と当期費用を計算します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
保証対象売上高と予想保証費用率から製品保証費用総額を見積もり、既支出額と期首引当金を区分して、期末必要額と当期費用を計算します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月24日
予想保証費用総額 = 保証対象売上高 × 予想保証費用率
当期販売分の期末製品保証引当金 = 予想保証費用総額 - 当期販売分について既に支出した保証費用
前期販売分の追加保証費用 = max(前期販売分の実際支出 - 利用可能な期首引当金, 0)
前期販売分の見積超過額 = max(利用可能な期首引当金 - 前期販売分の実際支出, 0)
予想保証費用総額 = 保証対象売上高×予想保証費用率
当期販売分の期末製品保証引当金 = 予想保証費用総額−当期販売分の既支出保証費用
前期販売分の実際支出と期首引当金の差は、次のように処理します。
追加製品保証費 = 実際支出−利用可能な期首引当金
引当金の方が多い場合は、その超過額を製品保証費と相殺します。
保証対象となる当期売上高へ予想保証費用率を掛け、当期販売分について期末までにすでに支出した保証費用を控除して、期末製品保証引当金を計算できるようになります。期首引当金と前期販売分の実際支出との差、当期の製品保証関連費用も整理します。
製品保証引当金は、販売した製品について、合意された仕様に従うため一定期間内に無償修理する保証費用を、製品を販売した会計年度へ対応させるための引当金です。
当期販売分の予想保証費用総額から、同じ当期販売分についてすでに支出した保証費用を引いた残額が期末必要額です。一方、期首引当金は前期以前の販売分に対応するため、当期販売分の期末必要額から直接控除しません。
当社は製品を販売後1年間、仕様に適合させるための無償修理を行っています。
期首製品保証引当金は150,000円で、前期販売分に対応する。
当期中、前期販売分について170,000円の保証修理費を現金で支払った。
公認会計士短答式試験 / 財務会計論
引当金と負債の基本を説明し、問題に答える
引当金と負債
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製品保証引当金の計算
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端数処理売上高へ率を掛ける際の端数処理は問題文に従う。保証先・販売年度ごとに既支出額と対応引当金を区分し、異なる保証対象の金額を無断で相殺しない。
補足期末必要額を求めるときに控除するのは、同じ当期販売分についてすでに支出した保証費用である。期首引当金は原則として前期販売分の支出へ充当する。
当期の保証対象売上高は12,000,000円、予想保証費用率は2%である。
当期販売分について、期末までに50,000円の保証修理費を現金で支払った。
前期販売分の追加費用、当期販売分の期末引当金、当期の製品保証関連費用、期末引当金残高を求めます。
前期販売分の追加製品保証費 = 170,000円−150,000円 = 20,000円
(借)製品保証引当金 150,000円 (借)製品保証費 20,000円 (貸)現金預金 170,000円
(借)製品保証費 50,000円/(貸)現金預金 50,000円
12,000,000円×2% = 240,000円
当期販売分については、すでに50,000円を支出しています。
期末製品保証引当金 = 240,000円−50,000円 = 190,000円
(借)製品保証引当金繰入額 190,000円/(貸)製品保証引当金 190,000円
前期販売分の追加費用 20,000円 +当期販売分の既支出保証費用 50,000円 +当期販売分の引当金繰入額 190,000円 =260,000円
項目 | 金額 |
|---|---|
前期販売分の追加製品保証費 | 20,000円 |
当期販売分の予想保証費用総額 | 240,000円 |
当期販売分の既支出保証費用 | 50,000円 |
期末製品保証引当金 | 190,000円 |
当期製品保証関連費用合計 | 260,000円 |
当期販売分について、実際支出50,000円と期末引当金190,000円を合計すると、予想保証費用総額240,000円になります。
50,000円+190,000円 = 240,000円
また、前期販売分については、期首引当金150,000円と当期追加費用20,000円の合計が実際支出170,000円と一致します。
150,000円+20,000円 = 170,000円
当期販売分の予想保証費用総額から、前期販売分の期首引当金を控除する。
当期販売分の既支出額を控除せず、予想保証費用総額をそのまま期末引当金とする。
前期販売分と当期販売分の保証支出を区別しない。
保証対象外の売上まで保証対象売上高へ含める。
2%を2として掛ける。
期首引当金が実際支出を上回る場合の超過額を、追加費用として処理する。
顧客へ追加サービスを提供する保証を、仕様適合保証と同じ引当金計算に含める。
当期の保証対象売上高は8,000,000円、予想保証費用率は1.5%です。当期販売分について期末までに30,000円の保証修理費を支出しました。期末製品保証引当金を求めてください。
期首製品保証引当金は200,000円で、前期販売分に対応します。当期中、前期販売分の保証修理費180,000円を支払いました。当期の保証対象売上高は10,000,000円、予想保証費用率は2%で、当期販売分について60,000円をすでに支出しています。
前期販売分の見積超過額
当期販売分の期末製品保証引当金
当期の製品保証関連費用の正味額
を求めてください。
予想保証費用総額 = 8,000,000円×1.5% = 120,000円
期末製品保証引当金 = 120,000円−30,000円 = 90,000円
期首引当金は実際支出より20,000円多かったため、その分は製品保証費と相殺します。
見積超過額 = 200,000円−180,000円 = 20,000円
当期販売分の予想保証費用総額は200,000円です。
10,000,000円×2% = 200,000円
期末製品保証引当金 = 200,000円−60,000円 = 140,000円
当期の正味費用は、当期販売分の既支出60,000円と繰入額140,000円の合計から、前期販売分の見積超過額20,000円を控除します。
60,000円+140,000円−20,000円 = 180,000円
保証期間が終了した販売分に引当金が残っている場合は、その販売分に対応する残高を取り崩します。保証先別・販売年度別の資料がある場合は、対応関係を追ってから相殺します。
保証が、合意された仕様へ適合させるためのものではなく、顧客へ追加サービスを提供する性質を持つ場合は、収益認識上の履行義務として扱う問題があります。このページでは仕様適合保証の引当金計算に限定します。
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