損益分岐点売上高の計算|限界利益率・目標利益・安全余裕率
固定費を限界利益率で割って損益分岐点を求めます。販売数量による計算、目標利益の逆算、安全余裕率まで、同じ例題でつなげて解説します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月22日
固定費を限界利益率で割って損益分岐点を求めます。販売数量による計算、目標利益の逆算、安全余裕率まで、同じ例題でつなげて解説します。
執筆:LavaCount執筆者チーム
情報を確認した日:2026年10月22日
限界利益 = 売上高 − 変動費
限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上高
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率
損益分岐点販売量 = 固定費 ÷ 単位当たり限界利益
目標売上高 =(固定費 + 目標営業利益)÷ 限界利益率
利益0のときは、限界利益と固定費が一致します。「売上高×限界利益率=固定費」を売上高について解くと、固定費を限界利益率で割る式になります。
限界利益率40%なら、売上が1円増えるごとに、変動費を払った後に0.4円残るという意味です。計算に入れるときは40ではなく0.4を使います。
補足金額と固定費の対象期間を揃える。限界利益率は小数で代入。
必要販売数量に端数が出る場合、販売単位に合わせて切り上げる。
損益分岐点は、売上高と総費用が等しくなり、利益が0になる売上規模です。このページでは営業利益を対象に、販売単価と単位変動費が一定、固定費も一定という条件で計算します。
売上高から変動費を差し引いた額を限界利益と呼びます。教材によっては同じ意味で貢献利益という用語を使います。限界利益は、まず固定費を回収し、それを超えた部分が営業利益になります。
ある製品を1個2,400円で販売し、1個当たりの変動費は1,440円です。月間固定費は720,000円、実際販売量は1,000個でした。税金と営業外損益は考慮せず、生産量と販売量は同じとします。
損益分岐点売上高・販売量、実際営業利益、安全余裕率、営業利益240,000円を得るための売上高を求めてください。
1個当たり限界利益 = 2,400 − 1,440 = 960円
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公認会計士短答式試験 / 管理会計論
CVP分析と利益計画の基本を説明し、問題に答える
CVP分析と利益計画
限界利益率 = 960 ÷ 2,400 = 0.4 = 40%
変動費率は1,440÷2,400=60%です。限界利益率40%との合計が100%になることを確認します。
損益分岐点売上高 = 720,000 ÷ 0.4 = 1,800,000円
損益分岐点販売量 = 720,000 ÷ 960 = 750個
1,800,000円÷2,400円=750個でも同じ結果になります。
項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
売上高 | 2,400円×750個 | 1,800,000円 |
変動費 | 1,440円×750個 | 1,080,000円 |
限界利益 | 売上高−変動費 | 720,000円 |
固定費 | 月間固定費 | 720,000円 |
営業利益 | 限界利益−固定費 | 0円 |
1,000個販売したときの売上高は2,400,000円、限界利益は960,000円です。そこから固定費720,000円を引くと、営業利益は240,000円になります。
安全余裕率 =(2,400,000 − 1,800,000)÷ 2,400,000 × 100 = 25%
この条件が続けば、売上高が現在より25%減ったところで利益が0になるという意味です。利益率そのものではありません。
目標利益240,000円を得るには、固定費に加えてその利益も限界利益でまかなう必要があります。
目標売上高 =(720,000 + 240,000)÷ 0.4 = 2,400,000円
限界利益率が0以下なら、正の固定費を売上増だけで回収できません。0で割ったり、負の損益分岐点を通常の目標としたりしません。
販売量が増えると追加設備や人員が必要になる場合、固定費が段階的に増えるため、範囲ごとに計算します。
複数製品では、各製品の売上構成が変わると全体の限界利益率も変わります。
売上総利益率と限界利益率は同じとは限りません。変動販売費など、何を変動費に含めたかを確認します。
固定費を変動費率60%で割ると、求める金額が変わってしまいます。固定費を回収するのは変動費を払った後の限界利益なので、使う率は40%です。
販売数量に端数が出た場合、1個単位でしか販売できないなら必要数量を切り上げます。理論上の売上高と、整数個を販売した際の実現売上高を区別してください。
販売単価1,800円、単位変動費1,050円、固定費600,000円です。損益分岐点販売量と、営業利益150,000円を得るための販売量を求めてください。
単位限界利益は1,800−1,050=750円です。損益分岐点販売量は600,000÷750=800個、目標販売量は(600,000+150,000)÷750=1,000個です。目標時の売上高は1,800,000円、変動費1,050,000円、固定費600,000円で、営業利益150,000円になります。
計算前の費用分類は、直接費・間接費と変動費・固定費の違いで確認できます。直接費をすべて変動費として集計すると、損益分岐点の前提が崩れる場合があります。
中小企業基盤整備機構J-Net21「損益分岐点を使った目標売上高」、同「損益分岐点の計算方法と経営改善に向けた活用方法」を参照しています。例題と確認問題は学習用に作成しています。
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